琉球大学

精神疾患の病態研究

ゲノム解析と疾患iPS細胞を用いて精神疾患の病態を研究しています。精神疾患のなかでも統合失調症や双極性障害(そううつ病)の分子病態はほとんど分かっていません。多くの患者さんやそのご家族が、より良い治療や予防法を求めています。私たちはゲノム解析や疾患iPS細胞技術を統合したアプローチによって、統合失調症や双極性障害の病態解明と、その治療・予防法の開発を目指しています。沖縄県は島嶼地域であり人類遺伝学的にユニークな背景を持っています。ローカルに見出した原因変異を足がかりに、疾患に共通する分子細胞病態を明らかにしていくよう、研究を展開しています。

 

高分子細胞内導入法の開発

細胞膜は高分子を直接通過させません。そのため、核酸、ペプチド、タンパク質などを細胞内に導入し、細胞機能を制御するために多様な方法が開発されてきました。私たちは、細胞内に取り込まれやすいペプチド(11アルギニン)を発見し、そのペプチドを用いてタンパク質などを直接細胞内に導入することにより、細胞機能を制御する方法の開発を行ってきました(下図参照)。その後の研究により、多彩な機能を持つ細胞内導入ペプチド群を発見し、その応用研究を展開しています。

酸素応答機構の解明

人は加齢に従い発育・老化し、がん、虚血性疾患など現代社会における死亡原因の多くを占める疾患罹患への危険度も増してきます。生理的な老化現象は最大の死亡要因でもあるわけです。加齢とともに、なぜ老化をするのでしょうか?加齢と老化の関係は、医学・生物学の最大の関心事であり、解明に向けて多くの研究が行われています。ゲノム構造の安定性、代謝に伴うストレス、遺伝子発現の撹乱、幹細胞維持機構の破綻、これらの現象の密接な関係において老化が起きるなどの諸説が提起されています。私たちは、酸素への生物の応答機構を研究する過程で、虚血性疾患や老化機構解明の糸口が発見できることを期待して研究を行っています。

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